セミナー開催報告
2016年1月27日(水)13:30~15:30 ホテルリソル岐阜にて
今回で12回目の開催となりました、パターンセミナーです。
今回も文化ファッション大学院大学 非常勤講師 稲荷田征先生を講師にお招きし、「マスターパターンからの応用と展開で、ジャパンクオリティーを高める」のテーマで、講義を行いました。
先生は、ひとりひとりのパタンナーの意識をまず確認しました。日本のベテランのパタンナーでさえ、CADによる設計が主流となり自分で平面で設計する事が出来なくなっているそうです。このままではモノづくりが支えていたメードインジャパンクオリティは風化し、他国に抜かれてしまうと大変危惧されていました。
第二部の受講者の個別相談では実際の業務で困っている製品を持参し、先生に直接指導していただきました。会社の方針で、設計に無理のある製品を如何に格好良く見せたら良いかなど、現場での生の声に他社の相談内容も自分の仕事に生かそうと、積極的に皆相談に耳を傾けていました。
先生が今取り組んでいる「接着による無縫製の服づくり」も紹介され、新しい技術に皆興味深く聞いていました。終了時刻を過ぎても質問が相次ぎ、先生の熟練の技術を目の当たりにし、服づくりの素晴らしさを再確認したセミナー開催となりました。