パターンメーキング技術講習会

平成27年度 パターンメーキング技術講習会

岐阜婦人子供服工業組合では、稲荷田征先生を講師に迎え、年1回2日間の日程で、「パターンメーキング技術講習会」を開催しています。少人数制で、パターン基本製図からトワール作成、修正まで、現役の大学教授である講師の初心者~実務経験年数に応じた、きめ細かな直接指導を受けることが出来ます。

平成27年度 パターンメーキング技術講習会報告

日時:平成28年2月23日・3月23日 10:00~16:00 場所:組合会議室にて

今年度も、「国家検定2級、3級の合格を目指す」をテーマに2日間の日程で、パターンメーキング技術講習会を開催しました。
著名な講師のきめ細かな直接指導を受けられるとあって、大学で教鞭を執っている教員から実務経験の長い企業の中堅社員、社会人1年目の人まで、幅広い経験年数の人たちが集まりました。
講義は基本的なパタンナーの心構えから始まり具体的な業務の流れなど、実務経験を生かした具体的な話に、皆大変興味深く聞き入っていました。
今回はジャケットの半身トワールを作り、パターンの作成まで行いました。経験年数が幅広いため、講師は一人一人を回り、熱心に時間をかけて直接指導を行いました。高度な技術に経験の浅い受講者も刺激を受け、難しい課題にも皆目標に向かって一体となって取組んでいる姿が印象的でした。

~参加した参加者の感想より~
・パターン作成をあまりしていなかったので難しかったが、とても刺激になった
・新しい製図方法を学べて良かった
・良い物を作るには手間がかかると改めて感じた
・ここまできちんと教えてもらえるセミナーがあまりないので、参加して良かった

服作りの技術が発達して、CADによるパターン作成が主流になっていますが、根底の基本技術をおろそかにせず、型紙についての知識を深める事を重点に指導されました。
受講者からは、岐阜では珍しいこのようなパターンの直接指導に参加出来たことに、感謝の言葉が多く寄せられました。講師は世界中から注目されている日本製の良さを我々日本人が再認識し、より発展させていくことに熱い思いを持っており、それを支える日本有数の古くからの繊維メーカーが集積した街「岐阜」のアパレル産業の発展のために、ここで学んだことを今後に生かして欲しい、との講師の思いがこもった講習会でした。

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